2005.12.3
金村 勲GM
鈴木淳監督 退任に関する質疑応答


 まずこの1年間、大変お世話になりましたことを御礼申し上げます。ありがとうございました。特にメディアの皆さんのいろんな広報が、県民の皆さんに非常に、競技場に駆けつけてくださるとか、いろんな面 で成果があったと思います。記事なども本当に多くのスペースを割いていただいて広報していただいたことも含めて、また取材も含めて御礼申し上げたいと思います。

■鈴木淳監督慰留断念に至った経緯をお聞かせください。

 断念というのは、皆さんに昨日お知らせした通り、ギリギリまで私どもとしては続投ということを望んで精力的にお話し合いを進めさせていただいたわけです。そういうことで最終的には本人のご意志が、先ほどの話にもあったような、また別 の世界でということなども含めてあったということで、やはり最終的には合意に至らなかった、と。時期も時期なものですから、最終戦を前にして一つの結論を出そうということで、昨日も話し合いをいたしまして、最終の結論を出させていただいたという、そういう経過です。

■続投要請はいつ頃から出していたのでしょうか?

 そうですね、そのシーズン、シーズンによって違うんですが、去年もそうでしたけれども、今年は特に、第3クールまでは間違いなく、ご案内の通 りうちは昇格争いをしていますよね。私自身の立場としては、そのリーグ戦に集中していただきたいという思いと、例年やはり、一般 論で言えば、もうリーグ戦が始まればそこからやっぱり次の準備を並行するのが当たり前の話ですよね。ただ、それはあくまでも一般 論であって、やはり前半戦が終われば一つの区切りが出てきます、休みがあるわけですから、その辺から本格的なことをと、私の立場としては考えなきゃいけません。ですから、そこがまず気持ちとしてのスタートになりますよね。ただ、前に申し上げたように、そういうふうないろんな、リーグ戦の集中とか、できるだけ監督に精神的な負担をかけたくないという思いと交錯しながら、その機会を得て「今一生懸命働いているのに何で来年の話?」と、雑音にとられるということもあります。非常にタイミングを取るのが難しかった1年だったと思います。時期的には10月頃ですね、最初こう、お話ししながら…。そこから積み重ねていろいろ話をしてきたということです。

■何回ぐらい話し合いをしたのでしょうか?


 そうですね、何回……誠意を込めて何回か、ね。先ほども申し上げたように、戦況を見ながらという、そういう時間を取りながらですから、少なくとも1、2回ということはありません。

■2年、鈴木体制で昇格を果たせなかったわけですが、フロントとしての反省点はありますか?

  やはり、いろいろご指摘もいただいていますが、今年のチームの特徴としてはなかなか勝ちきれないということで、そういう面 での選手の補強とか、その辺が大事なんでしょうけど、結果としてこの具体的なものを残せなかったという悔い、反省はあります。ただ、それは手をこまねいていたということではありません。監督と常に連携を取りながら、先ほどの監督の記者会見にもあったように、高いレベルの選手ということについては……選手を獲ることについては当然、監督といろいろお話をしながらやっているわけですから、今、中にいる選手に代わって使うというレベルじゃなくて、高いレベルの選手をということです。そうでなければ意味がないという監督の意向に十分対しながら、私たちはそういういろんなスカウト活動をやっているわけですね。結果 として十分な補強ができたのか…という悔いと反省はありますし、その理由もいろいろあります。

■サポーターが「フロント!!お前等に0円!!」という横断幕を掲げていましたが、どう感じましたか?

 この件に関しては、2つあると思うんですね。
 一つは感謝の気持ちでの感想ですね。皆さん、うちのチームを何年ご覧になってるんでしょうかね。私はちょうど5シーズン終わりました。その前のJFLとかから、サポーターの姿を見ていますけれども、本当に素晴らしいサポーター、応援になったと実感しております。そういう中で、やはり私たちのチームを愛してくれるが故に、サポーターの皆さんというのは結果 を求めると思うんですよね。そういうことで、ストレートな気持ちの表現というか、ある意味ではそこまでストレートに表現していただけるということの、私たちのチームへの関心というものの深まり、高まりを見せてくれたんだなという、そういう面 での感謝ということです。
 あとは実際、フロント側として、結果ですからね、そのことのご指摘はやむを得ないんだろうということです。やはり今日の時点で、今シーズンの一つの結果 が出たわけだし、そういう、また来年同じようなことにならないように、今からいろんな準備を進めて、「ありがとう」と言われるような横断幕ができるような、そういうチームづくりにフロントとしても全精力を傾けていきたいと、そんな感想を持ったところです。

■選手や監督は結果が出なければチームを去ることになるわけですが、フロント側はそういったようなことはないのでしょうか?

 非常に難しいご質問だと思うんですね。例えば、チーム強化の全責任が、ゼネラルマネージャーという私にあるわけですけれども、「金村、あなた、結果 が悪かったら責任を取りなさい」という、そういうケースもあるかというご質問なんですか? それはないとは言えないとは思いますけど、うちとしては、チームをつくって5年の中で何が必要かということで、練習環境とか、あるいは選手の強化とか、そういうことについてまずはできる条件下で一生懸命やってきて、間違いなく私はステップアップしてきたのかなというふうに思っております。去年、今年と、まさにJ1昇格という、そういう一つの大きな目標を掲げてこられたというのは、まだまだ不十分な面 はたくさんありますけれども、そういう面でようやくうちも本気でJ1昇格を狙えるチームのスタートに立てたのかな、という感じがするわけです。
 そういうことで、これから、やはり今年の反省を踏まえて、フロント体制、営業の強化とか選手の強化とかいろんな課題はあると思います。うちのチームが7年前に産声を上げたときから、本当に遅い歩みではありますけれども、一歩一歩、山形県に定着してきたのかな、という感想を持っています。
 そういうことで、本当にまだまだ「発展途上」のチームですので、そのことに向けてやるべきことは、個人的にも協会としても、まだまだたくさん課題はあるだろう、と。そういうことに向けてご指摘はご指摘と受けながら、一生懸命努力していく、と。この後、サポーターの皆さんとの話し合いの場を設けてですね、建設的にこれから来季に向けたいろんな理解を得ながら進めていこうなどという計画もしておりますので、頑張っていきたいと思います。

■監督の後任人事に関しては、どの段階まで進んでいるのでしょうか?

 昨日、(鈴木監督が退任という)最終的な結論ですので、絞り込みについては全く白紙です。

■何人かリストアップしているということもないのでしょうか?

 S級という一つの資格要件がありますからね。一生懸命、S級の有資格者などを見ながら、うちのチームとしても、やっぱり「監督としてはこういうタイプの方」というのがありますから。

■今後、後任の監督を選ぶに際してはどのような人材を求めているのでしょうか?

 うちのチームの選手層についてはやはり、発展途上の選手がたくさんいるわけですね。今年の例を見ましても、J1にいたけどなかなか出場機会がない、そういうことでうちに来ていただいて、またステップアップしている選手、皆さん名前が出てくると思いますけど。そういうことで、完成された選手をうちが抱えているという段階には至っていませんよね。そういうことで、育てながらしっかりとステップアップしていくという指導が重要と、これまでもそうでしたけれども、そういう思いで、育ててしっかりと選手の力を発揮できるように導いていただける、そういうタイプの監督を選んでお願いするようにしていかなければいけないのかなと思っています。

■後任監督探しにはまだ着手してはいないということでしょうか?

 具体的な絞り込み、あくまでもそういうタイプがいないのかなということで、そういう条件にかなう方がいるかという……リストアップというところと申し上げていいんじゃないでしょうか。(何名ぐらい?)いや、211人、皆ですから…S級ライセンスを持っている方。S級というのは200人を超えている方がいるんですよね。その名前を一人ひとり、それと私自身が知る方を中心に、そういうことで資料を見ながら、先ほど申し上げた基準の中で、どなたかいらっしゃらないかなあということをね。 まだ昨日のことでしょう。逆に失礼じゃないですか、(鈴木)監督に(笑)。私らはギリギリまで続投をお願いしてきたんですから。

■当面、時間がかかりそうでしょうか?

 いや、来季というものは既に……試合終了のホイッスルは次の試合の開始のホイッスルであるという言葉と、これは同じことですよね。ですからそういう意味では、最重要テーマになりましたよね。悠長に年明けまでなどということは…。次にスタッフ、選手など、できれば監督を中心としたチーム編成をしていきたいですし。まず一番の課題でしょうから、全力を挙げます。年内もなにも、一日も早くという気持ちです。

■J1昇格を果たせなかったということを、最高責任者であるGMとして、どのような形でこの責任を果 たしていこうとお考えですか?

  私も常に監督以下、スタッフ、チームには、「常に私もピッチの上で戦っているんだ」ということは、常々申し上げてきましたし、ゲーム前の紅白戦のミーティングなども含めて、いろいろ私も参画してきました。結果 は5位ということについては、個人的には残念だったということです。今日の「フロント0円」という横断幕は「厳しい期待の裏返し」というものであって、その目標が達成できなかったということについては、極めて大きな責任を感じています。
 責任をどうするのかというご質問は、先ほどのご質問と重なると思いますが、私たちの協会、チームは、すべからく「発展途上」のチームであり協会だと思います。私も5年前に招聘されたその時から、このプロの世界という異質な世界で私なりに頑張ってきましたし、そういう意味ではいろんな面 で、一つの目標達成のために尽力できるものがあるだろうと、また、1年1年勝負というような気持ちで頑張っていきたいと思っております。

■来シーズンもクラブに残って頑張っていくということですか?

 そうですね。まあ、人事ですから、私どもの年度というのは4月1日から3月31日までですけども、既にいろんなことの関わりの中から、来年も頑張らせていただけるんだろうなということで、いろんな仕事をさせていただいているという現在です。

■職としてはGMの職のままということになりますか?

 そうですね。これは今から、まあGMというのはいろいろあるんですよね。あると言うか、経営も含めた広いものから…それが本来のGMだと思いますけれども、サッカーの場合はどちらかというと強化担当ですね。その辺については理事長としっかり話をしながら、どういう私の役割ができるのかも含めて。これまで試合についてJ1昇格という大きな目標でフロント共々頑張ってきたわけですから、来週以降、その辺のところを理事長と話をして、来季に向けてチームはもちろんですけど、フロントについても話をしてきたいなと思っています。

■金森理事長が試合前、「フロントにサッカー事業・運営のプロを」「GMの権限強化」(「来季に向けての基本的な考え方」)について述べましたが、具体的には?

 一つのフロントのこれまでの体制について、やはり非常に、まさに文字通り「少数精鋭」でやってきたわけですよね。だからやっぱり、チームがJ1を狙うようなそういう力を備えると同時に、それを運営するフロントもそうなっていかなければならないという、並行した課題があるわけです。そういう意味で理事長が、ここ数年の中で私たちも、まあ小さな数字ですけど、私が来た時から予算が倍額になっていますよね、なっているんです。我々としては社団法人という特性を持ちながらいろいろ努力してきた結果 、予算が倍になっているんです、数字的には。これが十分という意味ではありません。そういう中で、少ない予算の時はチームにかけなきゃいけないということが優先しますし、やはり全体的な、トータル的な中で金銭が絡むものについては何を優先させるか。そういう順序性というのがあるわけでしょう。余裕があるわけではないけど、ずっと考えてきたフロントの強化というものについて、やっぱりようやくというか、そこをしっかりやっていかないと、チームだけ頑張れと言ってもしょうがないだろうと、そういう思いを理事長はああいう形でお話しなさったのではないかなと思っています。

■まだ具体的な話にはなっていないのでしょうか?

 ええ、公表できるような具体的なものにはまだ。先ほど申し上げたように、一部の準備は既に、常にしなければいけませんけれども、これは来週以降、いろんな方の、サポーターの皆さんなどとの話し合いで、やっぱり私たちの見えないご指摘というのがたくさんあるんですよね。運営推進懇話会などでもいろんなご指摘があります。そういうのは、聞いてやれるものは取り入れながら、来年の運営体制をしっかりやっていきたいという意味を込めて。そこは非常に抽象的なことですけれども、日々理事長と話をしていることですから。その一端をお話なさったのかなと思います。具体的には全部これからです。

■サッカー事業・運営のプロを置くという部門はどこになるのでしょうか?

 理事長とそこのところをもう一回確認しなければいけませんけど、やっぱり皆さん、フロントの内部というのはなかなかご理解されてないと思いますけれども、言うなればうちは「一人何役」という体制の面 が多々あるわけです。そこを専門化していく、と。去年は強化部長も運営部長もみなやっていたんです。今年は強化部長というものを専任にしてしっかりと位 置づけたわけですが、そうやって年々、そういう形でフォローする体制をしっかりつくっていかなければならないと思います。そういう構想的な話は私もしていますけれども、具体的な人名とかそういうものについては、全て相手があることですから、これからです。■


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