2005.3.5 J.LEAGUE DIVISION 2 第1節
モンテディオ山形 3-0 ザスパ草津
前半1-0 後半2-0
入場者数:4.423人
得点者:24'佐々木(山形)、46'原(山形)、47'高橋(山形)

 2005年J2がついに開幕。
 前橋の敷島公園県営サッカー・ラグビー場で、今季からJ2に参入したザスパ草津と対戦したモンテディオ山形は、佐々木、原、高橋健二が得点を挙げ、守っては完封。3−0と最高の結果 で2005年のスタートを切った。

 前半、風下に立ったモンテディオは、相手にロングボールをある程度蹴らせ、こぼれ球を拾う戦術を立てるが、そこでボールがなかなか拾えず、ザスパの右ウィング酒井を起点に何度か危ない場面 を招いた。
 しかし、これをしのぐと前半24分、左サイド高橋健二が、ラインを上げたザスパディフェンス裏の大きなスペースにボールを供給し、林が走り込んだ。林がそこからボールを中に入れるとファーサイド佐々木の足元に。佐々木が思いきりよくシュートを打ち込むと、ザスパDF寺田の足に当たり、コースを変えてそのままゴールマウスに飛び込んだ。
 モンテディオ2005年初ゴールは、チーム唯一のルーキーがもぎ取った。
 そして飛び出したのは「ゆりかごパフォーマンス」。4日に男の子のパパになったばかりの高橋健二を祝い、試合前から選手たちで話し合っていたという。
 前半終了間際には、ザスパ・小田島が風に乗せて超ロングシュートを放つ。クロスバーの下にもぐりこもうかという難しいボールを、桜井がバーの上に弾くナイスセーブ。前半を1−0で折り返した。

 後半開始早々、林とのワンツーで右サイドを抜け出した瞬間に、佐々木が右足を振り抜く。籾谷の頭を越えたボールは、ゴール正面 で待つ原へ。ワントラップして右足を思い切り振り抜くと、追加点のゴールがネット上段に突き刺さった。
 さらに1分後、ザスパゴール前のクリアボールに永井が追いつき、ワンタッチで高橋へパス。高橋はペナルティーボックスのすぐ外からゴール右隅に吸い込まれるシュートを放った。高橋は自分のゴールで「ゆりかごパフォーマンス」。チームの 開幕戦3ゴールは99年のJ2元年に記録して以来となる。
 この後はこぼれ球を拾う回数も増え、パスを次々と回して試合を優位に進めたモンテディオが、3−0で開幕戦で完勝した。



■佐々木勇人 選手
 初めての試合で、こんな結果を出せて良かったです。
 開幕スタメンはかなり緊張しましたね。観客の数も全然違うし、サポーターもすごかったので、かなり緊張しました。始まってからは楽しくできて、良かったです。
 1点目はシュートしに行ってダフり気味で、それが相手に当たりました。ラッキーでした。入るかどうかわからなかったですけど、入るかなあと思って、先に喜んでました。
 (2点目のアシストのシーンは)相手はワンツーに弱いと試合前に確認していたんですけど、抜けて中を見たら竜太さんがちょうど(2人のセンターバックの)間にいたので、クロスを上げてみようかなと思いました。
 90分間の最後はきつかったですけど、なんとかやれました。今後は、もっとドリブル突破して、サイドを崩したいなと思います。
 来週からもまた結果を出して、勝っていきたいと思います。

■原 竜太 選手
 スタメンで出るっていうことだったので、すごくうれしいというのもあったし、ワクワクしてた部分もあったので、勝つことができて本当に良かったと思ってます。
 開幕は普通の試合と違うところはありますけども、チームとして硬さもなかったですし、試合内容も本当に良かったので、監督がやろうとしているサッカーが出せたのは本当に良かったと思います。
 ゴールは(佐々木)勇人からすごいいいボールが来て、落ち着いて決めるだけでした。勇人にはお礼を言いました。ディフェンダーがかぶりそうだったので、ポジション取りは良かったと思います。
  フォワードで出ている以上、自分の仕事は点を取ることだと思いますし、チームとしてもフォワードの点というのは一番大事だと思いますので、そこはしっかり意識してやっていきたいです。
 晃平さんとは、2トップを組んでるときは常に話をしてますし、お互いやりたいことを理解しているつもりなので、試合中も修正しながらしっかりやれました。カウンターのように2トップで2人で崩せるケースで呼吸が合わなかった部分がちょっとあったので、その辺は課題として修正していきたいと思います。
 試合数は多いですけど、1試合1試合、確実に勝っていって、勝ち点を積み重ねていけば、いい結果 が残せると思うので、1試合1試合、集中してやりたいです。
 (「宣言どおりのゴールでした」とスポーツ紙での開幕ゴール宣言について聞かれて)ネタが少なかったと思うので(笑)。採り上げてもらったので、またさらに頑張ります! ありがとうございます!(笑)
 (開幕前のトレーニングゲームでゴールがなかったことについて)調子が悪かったわけではないので、「まだ入んないかな?」というのはあったし、一番は、チームのために点を取ることが仕事だったので、使ってもらっていたというのがあったので申し訳ないという気持ちはありました。開幕ということでここからが本番なので、そこでしっかり結果 を残せればチャラになるじゃないですけど、一番大事なところで取りたいなと思っていたので、取れたことは良かったと思っています。

■林 晃平 選手

 得点できなかったっていうのが、ちょっと。チャンスもあったので、そこを確実に決めれなかったっていうのか残念でしたけど、点に絡むプレーっていうのはできたと思うので、その辺は続けていきたいなと思います。
 去年も試合の最初から出れればいいなと思ってたんですけど、最初からでも途中からでも、使われ方が違っても自分のやることは一緒なので、そんなに大した気持ちの変化はないです。
 (1点目につながるクロスは)勇人が見えてたってわけじゃないですけど、アーリークロスが結構有効だということで、セカンドポストを狙ったら絶対チャンスがあるということで、それがうまくハマったかなと思います。
 竜太とは練習中からいろいろと話しながらやっています。今日も何本か竜太が競って僕が拾って、シュートは外したんですけど、そういう場面 が増えたので、良くなっていると思います。
 (90分出場は昨年の移籍後初だが?)去年は出たことがなかったので、ちょっと不安というのはあったんですけど、今年は鹿島戦(2月26日)も出ましたし、練習試合ではやってるので、特別 不安はありませんでした。スタミナ的にも問題なかったと思います。(あとは点を取るだけ?)そうですね。早く点を取らないと、また去年みたいにまたハマっちゃって、なかなか取れなくなったら大変なので(笑)、とりあえず、今日は起点になるプレーができたので、今日は良しとします。気を抜くといっぱいいるので、結果 を残さないとダメだという危機感を持ってやらないと。
 開幕を失点0で抑えることができたのはデカいと思うし、得点も3点という結果 が残せたので、次につながる試合ができたと思います。

■永井篤志 選手

 内容的にも、結果もすごい満足できる結果じゃないかなと思います。
 最初は相手の勢いがあったんですけど、あそこで失点しなかったのが大きくて、前半に1点取れました。1点入って、みんなリラックスできて、気持ち的に余裕ができました。
 (ゆりかごパフォーマンスは)前もって話して、昨日生まれたばかりなので、点を入れた奴はやろうって言ってました。。

■高橋健二 選手
 (お子さんも生まれて、うれしいゴールだったと思うが?と聞かれて)まあ、それもありますけど、開幕戦で勝利できたことがよかったと思います。
 シュートは緩かったので、キーパーに弾かれちゃうかなと思ったんですけど、混戦の中から打ったのでキーパーが反応しづらかったんだと思います。勝ってほっとしたっていうのが正直なところですね。
 今年はチームが若くなったし、開幕戦は非常に大事な試合になると思っていたので、本当にチーム一丸となって勝利目指して戦えたので、勝てたことはうれしいし、ここまでやってきたことが報われたと思います。
 ゴールは開幕戦で取れたことはうれしいですけど、まだ43試合あるし、これからもどんどん点を狙っていきたいと思うし、これからもどんどん、こういうゲームを続けていければいいかなと思います。(3回のゆりかごパフォーマンスはどうでした?の質問に)…ちょっとしつこかったかなと(笑)。まあ、みんなやってくれたので、まあいいかなと。ちょっとしつこかったです。自分が点を取ると思ってなかったので、みんなが点を取ったときにやっておかなきゃできないかなと思って。
 (草津の印象は?)JFLからJ2に上がってきて、なんとか勝ってやろうという気持ちがすごい強かったと思います。そういう気持ちに僕たちが受けてしまうと難しい試合にると思ったので、こっちがチャレンジャーの気持ちで臨んでいったのがよかったんじゃないかなと思います。

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