2004.6.26 J.LEAGUE DIVISION 2 第20節
モンテディオ山形 2-1 湘南ベルマーレ
前半1-1 後半1-0
入場者数:4.739人
得点者:13'北出(湘南)、44'永井(山形)、59'秋葉(山形)

 試合前から左もも裏に違和感があった星は、30分足らずで交代。右膝をテーピングで固めた永井も、後半が始まってすぐにピッチを退いた。
 6月5日に横浜FCと戦って以来、べにばなスポーツパークでの試合は3週間ぶり。その間、秋田も含めて県外での試合を3試合こなした選手たちの疲れはピークに達していた。   ラインをそろえ引いて守る湘南に対し、モンテディオはパスを交換しながら中で勝負する機会をうかがうが、右SBの太田が上がったスペースを起点に何度かカウンターを仕掛けられるうちに、リズムが湘南に傾き掛ける。
 前半13分、湘南の右コーナーキック。ゴール前でこぼれたボールを北出が豪快に決めて湘南が先制した。  しかし後半44分、内山の左クロスをゴールニアサイドで受けた永井が、ドリブル後、ボールを蹴り込んでゴール。前半終了間際、貴重な同点弾で試合を振り出しに戻した。
 後半に入ると、中盤からゴール前までで人の出入りを効果的に展開する本来のサッカーで、モンテディオが試合の主導権をしっかりと握る。
 そして後半14分、相手ボールをカットした秋葉が、大島と根本が待ちかまえるゴール前へ縦のクロス。しかし、これに大島も根本も、ついでにゴールキーパーの小林もふれることができず、ボールはそのままゴールマウスの中へ。秋葉はこれがJリーグ3年目での初ゴール。
 後半31分には、オフサイドの判定で危うく同点を免れるなどひやりとする場面 もあったが、2−1で逃げ切った。

  試合終了後、たくさんの記者に囲まれてインタビューに答える秋葉選手の横を南GKコーチが通 り過ぎる際、こう言い残していった。
 「『このゴールは俺(南コーチ)に 捧げるゴールだ』って、あいつ言ってる? 『ユース時代からお世話にりました』って、ね」
  思いっきり細めた目が印象的だった。


■永井 篤志 選手
 (今季初ゴールとなった同点弾について)ボールがよかったし、足元に入りました。あそこで同点に追いついたら後半になったら楽かなと思っていたし、前半のうちに追いつこうとは思ってました。たまたまや、たまたま(笑)。スタンドも「大島、大島」って言うし、場内のコールも「大島」って。で、俺その後、待ってたんですよ、ああいうの結構訂正するじゃない? なかなか訂正しないし(笑)、普通 訂正しますよね。前半終わって帰ってったらみんなから聞かれるし。「永井のゴール?」って(笑)。
 チーム状況は、そんないい時ばっかりじゃないし、悪いというわけじゃないけど、負けてる時とかはとりあえず乗り越えていこうという気持ちが大事だと思います。第2クールもそろそろ終わりですけど、これから大事な第3、第4クールがあるので、これからも大事に戦って勝っていきたいです。
 (足の状態は)肉離れじゃないです。膝、持病って感じ。交代は俺が言ったの、自分で。試合詰まってたから、悲鳴あげてたの。1週間開けば大丈夫です。
 (山形のホームでは初ゴールで)そうなんですね〜。長かったね〜。ここと相性悪いんじゃないかなって思ってた。でもこれからいけるんじゃないかねぇ。これがきっかけになれば、と。

■桜井 繁 選手
 できれば0点に抑えたかったですけど、しょうがないですね。(先制される試合が続いていることについては)結果 的にそうなってるだけで、別に流れ的には悪くないと思うんですね。失点しないように今まで以上に注意をしながら、最初の15分、20分は戦わなきゃいけないですね。
 (失点の場面は)コーナーキックでクリアしたんですけど、セカンドボールを打たれて、僕が正面 で取れそうな感じだったんですけど、トシさん(内山)が思わず足を出して触って、僕はすぐ近くだったので対応できなかったんですけど。トシさんも足が出てしまうところなので、しょうがないですね。誰の責任っていう訳でもないと思うので。失点後は、1点で抑えとけば取ってくれると思ってたので、その通 り取ってくれてよかったです。
 今日はカウンターだけ気を付けて。うちは結構ボールを回す時間が多かったので、「カウンターを気を付けよう!」って、僕は後ろから声を掛けて、準備だけは常にさせていたつもりだったんですけど。あまり攻められてないのに失点してしまうことがサッカーではあるので、そういうのだけ気を付けてやりました。
 ボールが夜露で結構濡れてたので、不用意に無理してキャッチしないように、簡単にセーフティーに、パンチングとかも入れてやったつもりです。
 今日の勝ちは大きいですね。逆転で勝ったし、ホームだし、これで勢いつけて、もう1回いきたいですね。


■星 大輔 選手
 左の太ももの裏がちょっとぴりっときた感じで、ちょっと違和感があって。今まで肉離れってのをやったことがなくて、普通 に走れる状態じゃなかったので、ベンチに無理っぽいということを伝えて代えてもらいました。連戦で、張りがたまった感じだったんですけど、思ったより今日は悪くなっちゃったかなという感じです。キックの時も違和感があって、その直後ぐらいに1回強く前にダッシュしようとした時にきたんですよ。
 具体的なことは明日の状態を見て、様子を見て、病院で。普通に歩く分には、違和感はありますけどそんなに強い痛みはないです。


■内山 俊彦 選手

 相手は一発というか、カウンターとかセットプレーだけだったので、それ以外はうちが主導権を握って攻めれるから、点は取れると思ったんですけど、先に失点したのはちょっときつかったです。
 前半も後半も、あまりプレッシャーがなくて、相手は後ろで4枚ずつ、8人で守ってたから、ボールにはプレッシャーが来なくて自分たちのつなぎはできたんですけど、4枚−4枚でしっかりブロックつくって守ってるから、それを突破するのに、長い距離を走ったり、ダイレクトのパス、ワンツーとかで抜けないと、崩れなくて前半みたいな感じになったと思います。うちのペースではつないではいたんですけど、最後のところがやっぱりよくなかったです。
 相手の右の中盤の人が、あまり僕のところにプレッシャーが来なかったから、結構自由にというか、トラップして前を向けばいろいろパスコースもあったから、やりやすかったです。
 前半も後半もやることは一緒だったんですけど、後半は特にボールを動かしながら人も動いて、3人目の動きみたいなことを意識しました。そのポジションだけで止まらないで、動きの中で崩していくって感じでした。

■迫井 深也 選手

 (後半すぐの途中出場は)前半が終わった時に「準備をしておけ」というようなことを言われて。でも、いつでも準備しているので、いつ来てもいいようにしてました。難しいタイミングとは思ったんですけど、よかったです。
 (どんなことに注意してピッチに?)とにかく、1.5列目の高田選手にボールが入るのが怖いと思ったのと、2つ目のボールが、こぼれ球が前半から見てても拾えてなかったし、監督からも「2つ目のボールを意識して」っていうのがあったので、それを意識して入ったら、早めに点が入ったので、あとはひたすらこぼれ球だけ意識してやってました。前半から見ていて試合が落ち着かなかったので、とにかく落ち着かせようとしてた中で、早い時間に点が入ったのでよかったですね。
 勝ち点3が取れないゲームが最近多かったので、チームにとって第2クールに勝てなかったこともあって、今後上位 に食い下がるにはよかったと思います。とにかく、勝ち点3が取れてよかったです。


■大塚 真司 選手

 勝ち点3を取れたことが何よりだと思います。内容よりも勝利が欲しかったので、その勝ち点3はみんなで戦う意識を持って90分戦った結果 なので、勝ち点3取れてよかったです。次につなげたいです。
 前半は「引いて守ってカウンター」っていうサッカーにハマってしまったかな、と思うんですけど、後ろはフリーなんですよね。90分あるので、それをうまく使って攻略していけばよかったと思うんですけども、ちょっと攻撃を急ぎすぎて、こっちからマズいペースになってしまったと思います。
 これは僕が思うんですけども、90分ある中で、バックパスや横パスに対しての、まあブーイングじゃないですけども、なんでそういう声が起こるのか…。試合は90分あるわけで、それで攻略していくゲームプランがあるわけで、1分ずつゴールが決まっていくわけではないので、それに対して自分も反省してやらなきゃいけない部分もあるんですけども、チームともどもどっしり構えてやっていただけたらと思います。
 (今後、引いてくる相手に対しての対応は?)スピードを上げるところ、スピードを上げないでボールを動かすところというのを、チーム全体で意思統一してやっていけば問題ないと思います。


■大島 秀夫 選手

 また立ち上がりがよくなくて、(失点が)僕の前でだったんで、反省しています。取り返そうという気持ちではやっていましたけど。
  (前半は)ボールはキープはしてましたけど、そこから前にディフェンスを引き出したりとか、サイドを使ったりとか、最後の得点の場面 はできてたんですけど、それ以外はできませんでした。崩すところでは個人技とかそういう個人の力も出していかないといけないとは思うんですけど、まだあまり効果 的な、決定的なチャンスを作れなかったかなという気はします。パスをどんどん、ボランチとかサイドを使って回していけば、相手も出てこなきゃならない状況になってくるし、もうちょっとボールと人を動かしてやったほうがよかったなと。最後の得点のところはそういった意味では崩し方はできたかなと思います。
 苦しい試合だったので、勝ったというのが一番大きいし、あとは地元期待の星の(秋葉)勝が入れてくれて。今日の得点は勝と(永井)篤志さんということで、いろんなところから点が取れるなということで、攻撃の幅が広がっていいかなと思います。
 (秋葉選手からのパスは触ってなかった?)触ってなかったです。触ってたって言えば俺のゴールになるから、触ったって言いたいんですけど(笑)。永井さんのゴールの時も逆に恥ずかしかったです、入れてないのに(笑)。ここんとこ点取ってないんで。
 (体調は?)大丈夫です。夏場に体調くずさないように日々心がけていきます。


■秋葉 勝 選手

 (Jリーグ初ゴールについて)やっと3年目で…。入ってよかったです。決まると思ってなかったので、入ってよかったです。パス狙ってて、通 らなかったので、出るかなと思ったんですけどゴールの中に入って。大島さんが触ったのかなと思ったんですけど、アナウンス聞いたら僕だったので、ちょっと嬉しかったです。
 (もっと豪快に決めたかった?)いやぁ、チームが勝てたので、なんでもいいです。前節でも積極的にシュートを打っていけたんで、それがよかったのかなと思います。これからも積極的に、点に絡めるように練習していきたいです。初ゴールをホームで、みんなの前で見せることができたので、これからどんどんいいプレーを、ホームでもアウェイでも見せれるように頑張りたいと思います。
 (今日のゴールを家族にどう報告するか?)どうっすかね、「来れないかも知れない」とか言ってたんで、応援来てくれてるかわかんないっすけど。ま、そん時はスカパーででも(笑)。
 (コーナーキックの精度は?)ちょっと、悪いですね。いいボールを蹴れるように意識して…。左足でもミスったのがあったんで、そこも直していきたいです。
 (高橋)健二さんの怪我で左サイドに入ったんですけど、レギュラーのような気持ちでまたやっていきたいです。右利きだけど、中に入れることがあるんで、そういった部分では別 に。毅さんも後ろからサポートしてくれるので、特に違和感はないです。
 (高橋健二選手から何かアドバイスは?)特には。「頑張れよ」とは言われたんですけど。あとは、「インナー(シャツ)に書けよ」とは言われたんですけど、健二さんと(鈴木)克美さんの名前を。「点取った時に見せろ」って言われて(笑)。着てなかったです。書いてもいなかったです(笑)。怒られます、はい。
 練習から頑張っているんで、徐々には、フィジカルも筋トレとかやっているので、まあ少しずつですけど。(出場時間が長くなって)しんどい場面 もありますけれども、90分出れるっていうのは嬉しいことです。どんどん点に絡みたいと思うので、応援よろしくお願いします。


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