2004.4.24 J.LEAGUE DIVISION 2 第10節
モンテディオ山形 0-0 ベガルタ仙台
前半0-0 後半0-0
入場者数:20,062人
得点者:なし

 「3年振りの東北ダービー第1戦は、2万0062人と、モンテディオのホームゲーム史上最高で、今季のJ2最多の観客数を集めて行なわれた。

 前線からプレッシャーを掛ける戦術で臨んだモンテディオは中盤でタメがつくれず苦戦したが、右サイドを中心に攻撃を仕掛ける。
 20分にはラインを抜け出した星が中央からシュート、28分にはデーニの右クロスにまたも星がシュート、38分には中央でボールを受けたデーニが相手を振りきってシュート、と決定的なチャンスが何度かあったが、いずれも得点に結びつけることはできなかった。
 対する仙台は、CF・高卒ルーキーの萬代から積極的にプレスを掛け、奪ったボールを速く正確なパスでゴールへのクロスに結びつけるが、モンテディオのディフェンス陣が中でしっかり守り、こちらも無得点に終わった。

 後半に入り、仙台が攻め込む時間帯が続いたが、後半21分に萬代がゴール前のシミュレーションでこの日2枚目の警告で退場。ここまで前線からプレッシャーを掛けていた萬代がピッチを去り、引き気味にシフトチェンジした仙台に対し、数的優位のモンテディオは最終ラインとボランチにゆとりができ、堅実なビルドアップで徐々に攻勢に転じた。根本、林を投入する“勝利の方程式”で1点を取りにいったが、クロスを上げる側と受ける側の呼吸が合わず、攻撃の形がつくれないまま無得点に終わった。

 この日ロスタイムに警告を受けた古川が、次節の湘南戦は累積で出場停止となる。



■高橋 健二 選手
 相手も身体張って守っていたので、そんなに簡単に点が入るとは思ってなかったんですけれども、やっぱり前半ですね、前半のいい流れの時に1点でも欲しかったな、というのが本音ですね。
 後半は、前半と同じペースで、今の調子で全然問題ないというふうに監督から言われたので、このまま落とさずに、このままのペースでいくように心掛けました。相手が少なくなって、もうちょっと落ち着いて、サイドチェンジとか繰り返して簡単に2対1を作ったり、もうちょっとその辺を考えて攻めていった方がよかったかなと思います。仙台のプレッシャーも多少きつくなってきた部分もあったし、前半0-0で折り返したことで、仙台も勝負かけてくるというか、そういう部分もあったので、前半のようにうまくいけなかったかな、というのはありますね。
 (後半、惜しいシュートがあったが?)まあ、入んなければ一緒ですね。入んなけりゃ、いいシュートもなにも(笑)。どんなシュートでも、入れば1点なんで。
 (入場者が2万人を超したことについて)たくさんの人がこうやって見ている中でサッカーをできるということは、自分自身の気持ちも上がるし、サッカー選手冥利に尽きると思うので、今日はやりやすかったですね。今日はたくさんの応援ありがとうございました。また次頑張りますので、応援よろしくお願いします。次の湘南戦では勝ち点3を取ってきたいと思います。


■星 大輔 選手
 前半は数多くチャンスがあって、僕も何回かあったんですけど、そこを決められきれなかったのが引き分けになった原因だと思います。ホームですし、前からアグレッシブにボールを奪って、どんどん攻めていこうという監督の指示でした。後半になってちょっと運動量が落ちちゃったかなという印象はあるんですけど、でもそれまでは多くボールに絡もうという意識もあったし、まあまあだったかなとは思います。相手の7番の選手(千葉)が僕に結構マンツーマンで付いてきていたので、そこでいろいろスペースを作ったり、自分でそこの選手をかわせれば前を向けて、というのはあったので、相手のディフェンスラインについてはそんなに印象はないです。後半はうまく付かれちゃったんですけど、前半はいい形で僕たちもボールが回ってたので、フリーになることがいくつかあって。でも、そこで決められなかったのでガクッとなったということはなく、また次来たら決めてやろうと思って、そういう気持ちでやっていました。チャンスがあったのに決めきれなかったというのは悔しいですけど、まあ次、また決められるように練習して頑張ります。
 今日も、やっていることは悪くないので、このサッカーを続けて、次節勝ち点3を取れるようにまた頑張りたいと思います。
 (トップ下でのポジションが続いている点について)最初は正直、ちょっと戸惑いがあったと言うか。ずっと今までは去年も右サイドをやらせてもらってたので、やりづらいってことではないですけれども、ちょっとどうかなーっていうのはあったんですけど、最近ここ何試合かはだんだん、飛び出るタイミングだったり、受けるタイミングだったりというのが周りと合ってきたり、僕の個人的な動き出しもだんだん慣れてきたんじゃないかなとは思います。
 (初のみちのくダービーを経験して)このスタジアムの雰囲気というのが今までにない雰囲気だったので、いつも以上に力が入るというか。燃えるものがありましたね。ガラガラのスタジアムでやるよりは、こういう満員の中でたくさんの人たちに見られてやるというのは本当に気持ちよいですし、自分たちの励みにもなりますし、本当に気持ちよくサッカーができました。


■大島 秀夫 選手
 前半の決定的なチャンスをものにできなかったことと、相手が10人になってからの攻め方が単調っていうか、うまく攻めることができませんでした。相手のディフェンスがどうのこうのというより、自分たちの攻撃ができなかったという印象です。もっとシンプルに…。みんな気持ちが空回りしてた部分があったのかもしれないし、もっと簡単に中に放り込むというのもあったと思うし、もっと冷静に攻められたらよかったと思います。相手も引いて守ってきたので、その状態からはシュートもあまりなかったと思うので、うまくパスを回して、ミドルシュートを打ったり、相手を引き出したところで中で勝負したりとか、いろいろあったと思うんです。
 (チームの連続得点が止まったことについて)あまり意識はしてなかったですけど、フォワードとしては、チームとして得点できなかったっていうのは残念です。次に切り替えたいと思います。
 (前半、パスが味方選手と合わなかったのは?)意思の疎通ができなかったということです。相手との関係で、もっと幅を取っていいところにサポート来てくれてたかな、と思って出した。僕の技術のミスも重なりました。
 東北ダービーについては特別な心境っていうのはなかったんですけど、やっぱりスタジアムに来たら、たくさんのサポーターで興奮しましたし、勝たなきゃいけない状況だったと思います。勝てなかったのは残念です。


■根本 亮助 選手
 後半は(相手が)1人少ないから、クロスをどんどん入れるようにするからそこに飛び込めということでやったんですけれども、なかなかうまくいきませんでした。僕自身もチャンスがなかったわけではなかったので、(永井)篤志さんとワンツーで右サイド抜けたのとかも、もうちょっとゴールの方に行けたし。相手ディフェンスを崩すのは大変ではなかったし、最後の精度と決定力不足ですね。結構サイドの方は崩せてたし、あとはセンタリングの精度の問題だと思います。

■小林 久晃 選手
 今日は勝ち点3を狙ってたんですけど、、 結果として同点だったので、結果が出なかったことは残念です。
 大宮戦とは違った戦い方で、どんどん前からプレッシングをしてくっていうやり方だったので、ディフェンスも多少はリスクを冒さなきゃいけないので、手薄になる場面も今日は出てくると思ったので、何度か危ない場面もあったですけど、なんとか0で抑えたってことはよかったんじゃないかと思います。
 (相手の3トップへの対応について)山形は3バックなんですけど、そこは3対3でも問題なく見れると思うので、そこでボランチがディフェンスラインに入っちゃうと中盤が空いてきちゃうってことで、そこは3枚で付いて裏を取られないようにして。で、下げたボールをボランチで挟んだり、こぼれを拾ってもらったりしてっていうやり方を取ってたので、そこまでは戸惑いなく、いつも通りやってました。
 (萬代選手のプレッシングについて)あっちも気持ちが入ってると思うし、どんどん前から来ると思ってたので、そこに関しては全然戸惑いはなかったです。
 相手が1人少ないってことで、2列目3列目から上がっていって、相手を動かす。もっとボールを回せたらよかったですけど、そうすれば相手も動いてだんだんバテてくるので、もうちょっと賢くできればよかったんですけど、やっぱり点が欲しいということで、前へ前へっていう…。もうちょっと賢くできたかなと思います。
 (今日の会場の雰囲気は)やりづらいってことはないです。お客さんがいっぱい入ってたほうが燃えるし、逆に試合になっちゃえば試合に集中してお客さんは関係なくなっちゃうし。
 (仙台・大柴選手は)ジェフの時に一緒にやってました。経験豊富だし、運動量もあるってことですごく経験してたので、やっかいな選手でした。右サイドは僕が前に行った時は太田さんがカバーリングしてくれるので、いつもなんですけど助かってます。
 体調はいいです。ただ、(古川)毅さんが次は出場停止なので、システムがどうなるかわからないですけど、レオナルドとしっかりコミユニケーションを取って。1人抜けたからといって総崩れじゃいけないと思うので、ここでしっかり気を引き締めて、2つ引き分けがきてるので次は絶対勝つ気持ちでいきたいです。


■太田 雅之 選手
 対面する(仙台の)村上があまり上がってこなかったので、最初はちょっと様子を見てたんだけど、あんまり上がってこなかったので、少しちょっと上がっていけば、全体的に流れもよくなるかなと思いました。前半のうちに決めれたらもっと楽な試合になったと思うんですけど、まあ、それが難しさというか、こういう試合もあるというか。それをどんだけ我慢して、うちがまた取られないで我慢して1点取るかという試合だったと思うんですけど、決めきれなかったです。

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