2004.4.3 J.LEAGUE DIVISION 2 第4節
モンテディオ山形 1-3 京都パープルサンガ
前半0-2 後半1-1
入場者数:4,324人
得点者:19'崔(京都)、28'黒部(京都)、56'デーニ(山形)、75'冨田(京都)

 U−23代表の松井を今季初めて先発で起用した京都は、ボランチをビジュ一人に任せ、松井、熱田をともに2列目と高い位 置でプレーさせた。
 前半19分、左から松井が放ったシュートを阿江が頭の上で弾くが、バーに当たって跳ね返ったボールをファーサイドにいた崔が頭で押し込み、先制した。
 28分には大きく空いたモンテディオの左サイドに大きく展開。ボールをうけた 崔が高い位 置からクロスを入れるとニアサイド低い位置で熱田がヘディングシュート。得点は最後に足を出した黒部についた。
 モンテディオはデーニの運動量を活かすなどして前半だけで9本のシュートを放ったが、約半分がゴールの外へ、もう半分はGK西村が難なくキャッチ。チャンスを決めきれずにいるうちに先制点と追加点を許した。
 後半途中、川崎に代えてレオナルドを投入し、3バックにシステムを変更した直後の11分、縦パスに反応したデーニが中央突破。最後は2人に囲まれながらゴールを決め、1−2と追い上げた。
 しかし30分、右から崔が放ったミドルシュートを阿江が弾き、そのこぼれ球に飛び込んできた冨田が豪快にゴールを決め、1−3と突き放した。
 鈴木淳監督は試合後の記者会見で、「攻撃で取られる形が悪くカウンターを受けた。京都の力強い攻めに対抗できなかった」と話した。

■高橋健二選手
 内容的にもよくなかったですね。攻めも守りも思ったような形ができずに。
 攻めに関しては、パスミスが多くて、……ミスが多かったですね。守りは、カウンターに対するケアがもうちょっとだったかな、と。それぐらいだと思います。うちもチャンスがないわけではなかったので、そこで決めれる力、決定力の差だと思います。
 京都は思ったより蹴ってきました。もっとつないでくると思ったんですけど、意外と下の方からのロングボールが多いなと思いました。それに対するセカンドボールで、ちゃんと拾って主導権を握りたかったんですけど、それができなかったなと思います。
 もっとサイドチェンジというか、左から右、右から左というような揺さぶりが中盤で欲しかったかなと思いますね。(モンテディオの)右からの攻撃を相手も注意してきてるだろうし、サイドチェンジしてからセンタリングとか、そういうことをもっとやっていかなければいけないかなと思います。右サイドをよく使うというのはうちの特徴でもあるので、ただ、その前に左サイドで作って、とか。「右から右」だと相手も慣れてくるので、左から右とかサイドチェンジを入れてから崩しを入れる、というのがないと、なかなか簡単には崩れないと思います。
 (J2で京都に初黒星ですね?と聞かれて)攻撃陣はわりとそろってるので、その辺は怖いかなと思います。ただ、うちも今日はチャンスがなかったわけではないので、ちょっとしたミスとかそういうところを衝いていけば、そんなにやられることもないかなと思います。
 (「200試合目は勝ちたかったですね?」に)200試合目じゃなくても常に勝ちたいですけど。勝てれば一番よかったですけど。次ですね。切り替えて、頑張りましょう。(と逆に記者団を励ます)


■デーニ選手
 勝てた試合だったと思います。うちがゴールするチャンスもあったところを、相手にゴールを決められてしまって、また1週間練習をやって、次は勝ちたいと思います。
 (ゴールについて)1点取れた事はよかったけど、それが勝利に結びつかなくて、それは残念だったです。やっぱり(ホームでのゴールは)全然違います。自分がゴールして、サポーターが喜ぶ姿が見たかった。本当に感謝する気持ちです。いつもいつも応援してくれて、それに応えられた事で、そういった気持ちでサポーターの元に向かいました。


■大島秀夫選手
 (実力のあると言われている京都が相手でも)いつも通 り自分たちのやり方でいくつもりで試合に臨みました。相手のゲームに関してもビデオ等で事前に研究していたし、自分たちの良いところを出せれば、決して勝てないチームじゃないと。こちらの攻撃面 では、デーニとの2トップのコンビネーションが、なかなかまだ上手くいかないところがあります。言葉の壁もちょっとはあるけど、練習の時も通 訳を介して努力を重ねているところです。そして、相手を脅かすような攻めの展開をしないといけないと思います。相手が強かったということもありますが、こちらが点を取るチャンスを逃して、逆にすぐに攻められてしまいました。決めるべき時に決められないボクたちが悪いのですが、とりあえず1勝をあげていきたいです。

■阿江孝一選手
 前半1点で我慢出来れば流れはうちに来たかも、そういうチャンスがあったので、前半で2点取られたのは残念でした。
 1点目はボールが変化してたので弾きにいってバーを越えなかったっていうアンラッキーな部分があったので、自分の中では整理はできてたんですけど、2点目がちょっと、中のマークが甘くなって、マークにつくことができなくて、あそこで流れが変わったかなと思います。最初のシュートは脇には来てたんですけど、そんなに強いボールじゃなかったので、その辺のカバーリングとか、最初のポジショニングでコーチングできてれば、というのがあるので、まだまだ修正する必要があると思います。
 3点目は、自分ができるだけのことをやって、あそこにこぼれましたけど、あれはあれでしょうがないと思います。
 (相手の攻撃の選手に対しては神経を使った?)いつも通りですけど、ミドルもあるし、2トップの高さもシュートも全部トップクラスにあるので、自分の力を試すいいチャンスだったですけど、「もう1回やり直せ」っていうことだと思うので、これを励みに頑張っていこうと思います。


■小林久晃選手
 ターゲットは2人(崔、黒部)だったので、ポジションは取りづらかったです。失点した3点ともFWの2人が絡んでいて、それにミスも合わさってクリアし損なったわけで。失点する時っていうのは、だいたいあんな時なので、ミスを減らしていかないとならないですね。
 3点目はキーパーが抑えてくれると思って安心してしまっていたので、しっかりマークは押さえていかないといけないと思いました。キーパーが跳ね返したボールでも、あの2人は拾ってくるんで、跳ね返ったところにもついていかないと。ただ、あの時のボールは、回転して離れていって対処が遅れました。
 京都の攻めは、最初は単純だったけど、後半は後ろ側の選手がトラップするとか、そんな手を使ってきて、ちょっと相手の動きにつられてしまったところもありました。
 シーズン始まったばかりで、他のチームと差がないので、気持を切り替えてやっていきます。


■川崎健太郎選手
 今日もまた勝てた試合だったんで、決めるところ決めて守るところ守ってれば全然問題ないゲームでしたけど。
 (今季の左サイドバックでの起用について)監督も、僕にディフェンスをしてもらおうと思ってあそこのポジションに入れてるんじゃなく、もっと攻撃的に行きたいからあそこのポジションにしてもらってるんだと思うんで、もっともっと攻撃の回数行きたかったんですけど、タイミングがちょっと合わず上がれなかったので、次はもっとどんどん上がって行きたいです。
 (上がれなかったのは?)やっぱり、右にあるときにボランチ経由して左サイドだから、ボランチがターンするまで前に行けないじゃないですか、右上がってるから。右が上がったら左残るし、左が上がったら右残るから、だからそのタイミングですね。ボランチに入ってから僕が出ないといけないけど、ボランチに入る前に右が上がってる時に左も上がってるって時もあるんで、そういう時にやっぱり守備のバランスが崩れているんで、そこは自分的には抑えて、上がるタイミングと抑えるタイミングというのをもっとはっきりしたいと思ってて、それが自分の課題ですかね。僕はドリブルでガーッと上がっていくよりパスで出しちゃうんで、そういうのも上がっていくタイプじゃないと思うんですけども、もっと行かないとダメかなと思います。
 (京都の2トップについて)うまいし強いし…、でもうちのセンターバックも強いんで、全然問題なかったです。やられましたけど…。2失点目は、こっちが攻めてて、みんながガーッと上がった状態で取られて、多分相手のスピードに乗られて、右サイドに崔龍洙が流れたのを出されて、チョーンと頭越えて押し込まれてしまって。カウンターで、京都の森選手、速いんで…僕があそこ行っちゃって交わされたらもっとピンチになってたんで、とりあえず向こうはスピード乗っちゃってるから、こっちはゆっくり抑えて、最悪、上げられて中で守る方がいいかな、と思って僕、ちょっと止まったんですけど。あれも行っとけば前でカットできたかも知れないですし、その辺が難しいところです。
 (ディフェンスラインのコミュニケーションについて)コミュニケーションは取れてるんですけど、やっぱり、右サイドが上がった時の左サイドの絞りとか、またその逆とかが、もっとスムーズにやれれば、攻めてる時の守備のバランスをもっとうまくやれば、全然問題ないと思うんです。ただ、連携とコミュニケーションは良くなっているけど、失点数が多くなってきてるので、その辺は修正していかないとダメかなと思います。だけど、決めるとこ決めてれば全試合勝ってる試合だから、内容的にはそんなに一方的にやられているって感じはないと思いますし。次アウェイ、アウェイやけど、札幌と鳥栖で勝って、流れに乗ります。


■星 大輔選手
 ダメでした。自分が得点できなかったことと、3点入れられたところが。自分では、もちろんいいところもありましたし、悪いところもありました。他の選手との連携については、篤志さんとは何回かあったけど、効率のいい突破ができなかった。パス等の精度を上げることで対処していかなければならないと思ってます。

■秋葉 勝選手
 個人としては、もっと動いてボールに絡んで、チャンスを作れればと思いました。点が入ってないんで。シュート打ってないですもんね、僕。シュートを打とうっていうのは最初からあるんですけど、そこを課題として頑張っていきたいです。試合には、負けているとやっぱり、勝っていても出たいですけど。プロである以上、みんながそうだと思うんですけど、自分がっていう気持ちはあります。
 (どんな指示でピッチに?)トップ下に入る。3−5−2にシステムが変わったじゃないですか? それで、太田さんを下げて、星さんを下げて、トップ下みたいに入って前に行けって言われました。自由に動けるのでやりやすいですね。


■井上雄幾選手
 外から見ていた感じは、もっと中盤でつないでいって、もっと組み立ててから崩していってもよかったのかなと思います。決められた点とかは、しょうがない部分もあるけど、最後のシュートを打たれてしまった部分は。その後のこぼれとか、細かいことを言えば修正しないといけない部分はいっぱいあります。細かいところを修正していかいといけないなと思うんですよね。跳ね返りのカバーリングだとか。やっぱりビルドアップの部分で差が出たかな、全体的に。そういう感じですね。
 (どんな指示でピッチに?)どんどん前に行って勝負して、ディフェンスはあんまり戻らないようにって言われていたんだけど、多少戻らないといけない部分もあったし、ちょっと指示通 りにはできなかった部分がありました。もうちょっと勝負できる場面があれば勝負していたんですけど、なかなかそういう形に持っていけなかった、それができなかった原因です。

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